discrimination and prejudice

discrimination-差別
prejudice-差別

どちらも日本語だと「差別」のひとくくりになるけど、英語だと微妙なニュアンスがある。


今日、元同僚のCと出かけた。Cはケニア人。5年前、通っていたハワイの大学を卒業し、来日。栄養士の資格をもつ、ケニアの中でもエリート中のエリート。英語、フランス語、スワヒリ語、日本語、そして部族の言葉の5カ国後を操る。小柄でキュートな女性だ。

一緒に買い物をしていても私が普段手に取らないような物を見て興味を示す。彼女いると色々な発見ができて楽しい。

とある民芸品店に入った。キレイなガラスの花瓶に興味を示したCは、何度も手にとって、買おうかどうか悩んでいた。その間、店員はずっと私達を見ているだけで接客しようとしない。私達の後に入ってきた観光客らしき日本人にはせっせと接客していた。

しばらく悩んでいたCは「やっぱりやめておく」と言って花瓶を棚に置きなおした。棚に戻そうとしたとき、「カタン」という音が鳴った。それを聞いた店員は私達の元にすっ飛んで来て、「割れ物なのでもっと丁寧にあつかってください!」とぶっきらぼうに私に向かって言った。もちろんCもその店員が何を言ったのかしっかり理解している。ブチ切れた私は「だれがこんなところで買うかっ」と放ってさっさと店を後にした。


Cは大人だ。こういうことが結構あるらしい。彼女の中では諦めの境地なんだろう。切れまくっている私を横目に「大丈夫」というだけ。

肌の色が違う。それだけで日本という国は住みにくい。Cが呟いていた、「あと1年が限界かな」という言葉が印象的だった。